【新唐人2010年11月3日付ニュース】最近、中国の多くの都市で血液が不足しています。これまでは、農民工と呼ばれる出稼ぎ労働者や大学生が主な献血の供給源でしたが、エイズへの感染など不信感の高まりにつれ、献血を望む人が減っているからです。
これまでは学生の長期休みに入る、冬や春に血液不足が起こっていました。しかし今年は、「血液が足りない」という悲鳴が、ずっと途切れません。
この緊急事態に関係者も嘆いています。
雲南省昆明市・血液センター 周さん
「多くの血液が必要ですが、どの血液型も足りません」
献血希望者はこれまで主に、大学生や農民工でしたが、エイズなどの感染の恐れから、献血離れが進んでいます。
山東交通学院・張さん
「感染症が怖いです。献血車のは信用できません。血液センターの車が学校に1日とまっていても、40人しか献血していません」
福建師範大学・学生 胡さん
「お金がなければ、血液を得られません。献血をするのも貧乏人。献血による感染が起きており、心配する人がいます」
政府の監督不足や関係者の不正への非難も聞かれました。
貴州省の農民工 劉さん
「献血したくないです。政府がやっているから」
ある調査によると、献血離れの一番の原因は、感染症への心配です。これが血液不足を招いたといわれます。
新唐人テレビがお伝えしました。
上のリンクをクリックすると、このニュースの中国語版が見られます。